地球生活

この物語はフィクションです。

2021.09.18 哲学って何?こっちが聞きたいわ

 

 

「人はなぜ生きるのか」「愛とは」「善とは」「悪とは」「罪とは」

本気でずっとこういうことを考え続けてる人生なんだけど、飲みの席とかで仲良くなった人にポロッと

「愛って具体的に何をすることなのか〜」とか、「じゃあこの世に普遍的な善悪が存在するのか〜」とか言うと「哲学的だね(笑)」って一歩引かれる。

元彼と喧嘩したとき、「じゃああなたにとって人を愛するってどういうこと?」と言うと、

「なんですぐ飛躍するの?そんな根本的なこと答えなんかすぐ言えないよ!それよりもっと現実的な話しようよ、建設的なさぁ、」と言われる。

根本的ってわかってるならその答えを見つけられたら人生のすべてに応用がきくってことじゃん。もっと本質を見ようよ、目の前の小さなことだけじゃなくてさ。

ずっとそう思っていた。

自分を哲学的だと思ったことがない。哲学って一体なんなわけ?

もちろん偉大なる哲学の先人に学ぼうとした。

哲学書難しく書きすぎ。まず明朝体読みにくすぎ。注釈多すぎ。出てくる熟語の意味がゲシュタルト崩壊。「概念 意味」「実践的法則 意味」「道徳形而上 意味」あれ、1時間経ったのにまだ3ページ?挫折。

早々と先人に学ぶのは諦めて、ひたすら自問自答。自分の人生にしか興味がないので超実践的じゃないと興味が続かない。日常生活における自分の心理状態を観察、推論、仮説、実験、考察。普通に病んだ。実験段階で大体詰む。目を閉じると目の前の現実がちゃんと実存する世界なのか信じられなくなって眠れなくなった。

それでも考えることをやめられない。逆にみんな「なぜ自分は生きるのか」を考えずに、答えを見つけないまま普通に生きていけるの?モヤモヤしない?もうちょっとでわかりそうななぞなぞの答えを考えてる時に「早くご飯食べなさい!」とか急かされても、ご飯の味わかんなくない?

「幸せになるため」「夢を叶えるため」

じゃあなんで幸せにならないといけないの?夢って絶対持ってなきゃいけない?

こんな問答をひとり頭の中で10数年。

もうひとりでやるの飽きたわ。